Garmin eTrex30x レビュー、Garmin 800Jと比較してみるよ その1

   まず、最初にお断りですが、このエントリーは「eTrex30x」の話です。「eTrex30」は入手に難ありと判断しました。リテールは「eTrex30x」がほとんどですねぇ。WiggleCRCは干されちゃったのか、Garminの取り扱いが現状ありません。 

 

  さて、表題のネタです。3年ほどGarmin ガーミン Edge 800J使ってきました。大きなトラブルなく、雨の600でも元気に動いてくれましたが、製品寿命的にそろそろ新しいサイコンを調達しておきたいところ。サイコンの故障は不便どころか場合によっては死活問題ですので。

また真偽は定かではありませんが、800シリーズは廃盤になるとのことですし、同じシリーズ買うのも面白みがないので、特に長距離ブルベで使用率の高い Garmin ガーミン eTrex30xを購入してみました。

 

  日本語のローカライズ問題でごちゃごちゃするのはイヤだったので、TKA Planetさんで「eTrex30x 並行輸入版+日本高精密地形図 全国版」をセット購入してます。約60,000円ナリ。ちょっと高価ですが、現状「eTrex30x」の日本語化情報が少ないことや、どうばさんのツイート※1からファームウェアのダウングレードさせるのはスジが悪かろう、と判断したためです。

 

※1どうばさん、情報ありがとうございました。タイヘン参考になりました。

ど うば on Twitter: "etrex自分用メモ更新。地図対応が良く分かってないので確度低め。自転車用だと30/30xが良く、安く上げるなら30xを日本語化してOSMか な。(@masarapmap さんに指摘頂いて再修正しました。ありがとうございます ) https://t.co/Vw6NviOcbj"

 

このエントリーでは、日本語化よりも、Edge500/800系から、eTrex20/30系に乗り換える、あるいはセカンド機材として検討されている方の参考になればと思い、情報をまとめてみました。

 

バッテリー

eTrex30xのほうがはるかに上です。

単3乾電池が使えるのが最大のメリットです。このデバイスの存在価値の半分はここにあるといってもいいでしょう。公称25時間はダテじゃない。バックライト全開&DAISOアルカリでも10時間保ちました。エナジャイザーなどのリチウム電池であれば600でも交換せずに保ちそうなイキオイです。※1 Edge800だと単体で保つのはせいぜい10時間。それ以上はモバイルバッテリーから給電していなければならず、トップチューブバッグに収めるなどの取り扱いからも解放されます。なお使ったことはありませんが eTrex30x もUSB給電に対応しているようです。

 

※1 ボクの走力だと600完走には制限時間いっぱいの38〜39時間が必要です。日中はバックライトOFF、夜間でも低照度でいきましたが、ゴールまでエナジャイザーはもちませんでした。目安は35時間くらいでしょうか。

防水性

eTrex30xのほうが上です。

lPX7規格(1mの水位で30分間水没させることが出来る)の防水設計なので、ひたすら雨でも問題ありません。Edge 800 でも雨で実質的な不具合になったことありませんが、防水を謳っているわけではないので不安ですよね。

 

ナビ機能
ルートトレースのしやすさ

※ eTrex30xにはナビ機能はありません。誤解を招く書き方だったので表記を変えました。

eTrex30xのほうが上です。

僕はほとんどヘディングアップ(方角に関わらず進行方向が常に上)にしていますが、Edge800では信号の停止時など勝手に回頭してしまったり、PC発進時に「あれ?どっちに行くんだっけ?」と迷うことは誰でもあると思います。eTrex30xではそういうことがほとんどあまりなく、確実な方向を示してくれます。

それとeTrex30xでは(TKA Planetにインストールされている地形地図の機能かもしれませんが)山や峠の頂上がマーキングされていて、ナビ上に表示されます。100mくらいの小さな峠でも表示されます。これはヒルクライムしている時にどの程度脚を残せばいいのかの目安になり、大変助かります。Edge800でも高度表示させれば自分の位置がわかりますが、ひと手間必要です。苦しいときなので、地図上で直感的に理解できるメリットは大きいと思っています。

いっぽう、通常のナビ機能(目的地を設定してそこまでのルートを検索できる)はありません。「現在地を正確に把握する」ユニットです。よってDNFしたときなどは一気に役に立たなくなります。スマホでGoogleMapで検索してルート確認しつつ・・・という必要があります。

 

液晶表示

eTrex30xのほうが上です。

輝度が高く、クリアで見やすいです。特にナイトライドは格段にラクになります。

 

サイコン機能

同格です。

僕がブルベで必要となる表示は、累計、現速度、グロス速度、気温、高度ぐらいしかなく、心拍数もケイデンスもほとんど気にしていません。この程度であればeTrex30xでも対応できます。

 

操作性

Edge800のほうがはるかに上です。

まず、ストップ/スタートの明示的な要素がeTrex30xではありません。電源を入れればロギングを開始するし、明示的にトラックをアーカイブしないかぎり、電源を切ってもログを取り続けます。ブルベはネットタイムの概念がないので、実質的な問題にならないかもしれませんが。しっくり来る操作性とはいいづらいのではないかなと、個人的には感じます。

またデータのエキスポート、あるいはインポートもGarmin BaseCampを経由して行いますが、これが非常にクセの強いアプリでして・・・(´Д⊂グスン

いずれにせよ、このへんは慣れが必要です。

 

総括

操作性に難あり、というところを目をつぶってしまえば(慣れもあるし)、eTrex30xはブルベに最適なデバイスといえるでしょう。皆さんが使っているのも頷けます。長距離になればなるほど、悪天候になればなるほど、違いが出てくるのではないでしょうか。なお600以上の場合には、バックアップとしてEdge 800は携行するようにしています。

BRM212東京600 とことん沖縄 反省会φ(..)メモメモ

概況

  • R東京主催。最初は沖縄くんだりまで行くわけないだろうと、エントリーしつつも内心はDNSする気マンマンだった。ところが日にちが近くなるにつれて楽しみにしている自分に気づくが、そのぶん天気予報は崩れていった。
  • 那覇を起点に沖縄本島東側を一往復して、糸満経由で那覇に戻り、本島西側を一往復するルート。特に往路となる東側は自然景観豊か、と言えば聞こえはいいが、未開地に近い。辺野古以北は民家すらない。
  • 獲得標高は5,150mとあるがダマされてはいけない。特に北部やんばる地方はツール・ド・おきなわのチャンピオンコースに設定されているほど凶悪なルートである。自販機もまばらになるため補給はマメに行う必要がある。標高250m程度だがノコギリの歯のように急峻な峠が続き、夜間はクルマも街灯もないため非常に暗い。トラブルになってもすぐに駆け付けられる場所ではないため落車などしないよう注意されたし。
  • 2月の沖縄は本州とは比較にならないほど暖かった。最低気温でも20度はあったのではなかろうか。しかし天候は不順で晴れ間はほとんどなく、雨こそ降らないもののずっと曇天だった。また海からの風が強く、気力体力ともに消耗させられた。地元民曰く、2月の沖縄はだいたいこんな調子だそうで、特別このときだけ天気が悪いというものではないようだ。

TL

  • 確認中

ウェアリング

  • ヘルメット: KASK MOJITO + ヘルメットライト
  • ジャージ:アソス iJ.インターミディエイト_s7
  • インナー: モンベル ジオライン 長袖ハイネック 薄手
  • ビブショーツ:アソス ビブニッカーtK.607.FI.ミレ_s5
  • グローブ:Shimano フルグローブ(インナー無し)
  • シューズ:アソス LAKE CX402 ワイド
  • レインウェアトップス:モンベル サイクルレインジャケット
  • レインウェアボトム:モンベル サイクルレインパンツ
  1. ウェアリングはこれで全く問題なかった。最低気温が15度くらいまでならいけそう。10度以下でなるようならサイクルレインジャケットはアソスのストームプリンスにすべきだろう。

詳細

  • PC1まではほとんど問題はない。確かに交通量は多いが那覇を抜けるまで。ブリーフィングで沖縄の運転は危険で動きが読めないと注意があったが、それほど気にならなかった。単純に自転車に慣れていないという印象。個人的な運転マナーのワースト1は伊豆大島。あそこに比べればはるかにマシであろう。
  • PC2までは標高100〜250の峠が連続する。イメージは伊豆に近いが勾配がキツく、下りの恩恵も受けづらい。海岸沿いは向かい風がキツく、内陸に入ると坂がキツい。休めるところがない過酷な区間である。
  • 心身ともにヘロヘロになりながらのPC3到着はクローズ30分前。あれほどLAWSONの看板が光り輝いて見えたことはない。休憩して出発したときにはクローズ10分前だった。借金生活に突入である。
  • 那覇まではPC3から約100km。次の通過チェックからも60kmある。なんとかブルベ速度15kmを維持しても6時間以上かかる計算。PC3を出発したのが21時なので到着予定は4時。那覇は4時に出発しないとPC5のクローズに間に合わない。この時点で仮眠時間はおろかホテルに寄って荷物整理する時間が持てるかどうかもビミョウになってしまった。
  • とにかく眠くてペースがなかなかあがらず、260kmほどのうるま市付近で23時をまわってしまう。目の前にあったのは24時間営業のマクドナルド 石川店。なにはともあれ仮眠しようと飛び込んだ。
  • 起きると0時を回っている。PC4までは60kmあるが猶予は3時間しかなく、この時点でDNFを決意した。
  • とにかくこのブルベ、難易度が高いことには間違いない。「沖縄だったら暖かいだろう」と甘い気持ちで行ったことが悔やまれる。充分に鍛えて、シュミレーションを重ねないとクリアは難しいのではないだろうか。
  • とにかくポイントはPC3に20時前に戻ってこれるか、である。これができれば那覇で仮眠できる時間が作れる。しかしここまではもっともキツいやんばる区間を走破しなければならないので、これをどう攻略するかである。
  • 道路状況は想像よりもずっと良く、路面が荒れていることも、轍も少なくとても走りやすかった。素晴らしい。ただ地元民曰く道路にサンゴの成分が混じっていることもあり雨の日はスリップしやすいそうだ。今回は雨はほとんど降らなかったので実感していないが。なお、東側往復でDNFしてしまったため、西側は不明。
  • なんだかんだで雨は降らずじまいだった。グローブからシューカバーまでレインウェアはフルコンプリートしていたが、ただのウェイトになってしまった。仕方ないが。

その他

  • 想像するだに恐ろしいが、もし今回雨だったと仮定した場合、難度はさらにあがるだろう。雨になると沖縄の道は滑りやすいというから落車の危険もあがる。実際に乾燥していれば気にならなかったが。いずれにせよもし北部にいて雨が本降りになったらと思うと…震える

  • 今回はジェットスターで行ったが、手荷物のチェックはかなりいい加減である。重量も大きさもチェックなんかしない。明らかにNGなものを禁止するくらいではないだろうか。あまり気にしないで持てるものを保ったほうが良い。今回重量を気にして荷物を最小限にして滞在中の服に困ったが、そんな必要はなかった。

  • シクロエクスプレスは佐川急便との連携の悪さがあり、復路は手間取ってしまった。時間になっても集荷に来ないのだ。最寄りの佐川急便に問い合わせしたところ、なんと注文が入っていないとのことだった。慌てて集荷に来てもらったが1日ホテルにカンヅメだった。次回からは直接佐川急便に頼むか、時間確認などしたほうが良いだろう。特に往路はギリギリのタイミングだと間に合わない可能性もあり、余裕をみたスケジュールを組むこと。

コース

  • BRM212東京600 とことん沖縄 Start〜PC2まで

BRM1011群馬200絹遺産 反省会φ(..)メモメモ

概況

  • AJ群馬主催。実は意外と楽しみにしていた。はじめてのブルベがAJ群馬主催だったからかもしれないが、愛着がある。ヘンな慣れ合いがないのも心地よい。
  • 獲得標高は1,038mと程よい。適度なアップダウンがあり、飽きさせない。
  • しばらく好天だったが、なぜかこの3連休の中日だけ雨というピンポイント攻撃。午前中は雨、午後からは回復する天気予報が的中。雨が本降りになってしまったことに閉口したが、PC1到着時には雨はあがった。
  • コース全体は、富岡製糸場などの世界遺産も通過チェックとして抑える。フォトコントロールのためムダに時間がかからない。時間の余裕も取りやすい配分なので、近辺のグルメスポットなど調べておいても良さそう。気温もちょうど良く、時期、内容ともに良コース。

TL

  • 確認中

ウェアリング

  • ヘルメット: アソス JINGO
  • ジャージ:アソス iJ.インターミディエイト_s7
  • インナー:Craft 長袖
  • ビブショーツ:アソス ビブニッカーtK.607.FI.ミレ_s5
  • シューズ:アソス LAKE CX402 ワイド 
  • レインウェア:アソス rs.ストームプリンスEVO
  • レインウェア:モンベル サイクルレインパンツ

詳細

  • 集合は道の駅よしおか温泉。いつも駐車場の場所で悩むw
  • PC1が最高標高だが、大したことはない。ここまで見覚えがあったのでAJ群馬では定番コースだと思われる。地味にキツかったのはPC3に至るまでの地味な登りだ。1%程度の登りが続く。体力を奪われることことよりもペースがあがらないことがストレスだった。PC3以降は下り基調になるため一気に挽回できる。
  • 通過チェックは3つ、PCが3つ。通過チェックは全てフォトコントロール。田島弥平旧宅が路地裏にあるためわかりづらい。Google Mapなどで事前の確認が必要だろう。
  • PC1までは少々ハイペースだが、PC2以降はかなり余裕のあるペース配分になっている。PC2までに通過チェックが集中するため食事ポイントを抑えておきたいところ。ちなみに今回はコメダ珈琲本庄店で食事をした。
  • 雨はPC1到着のころには止んでおり、この時点で上着は脱ぐ。泥はねと気温が少し低かったこともあり、レインパンツは履いたまま(結局このまま走りきってしまった)。レインウェアを持ってきたのは正解だった。
  • 富岡製糸場世界遺産に登録されたためか、ものスゴい人出。自転車を降りて歩かなければいけないほど。近辺に食事処も多いがどこも満員。少し離れれば人が減るので予め調べておいて食事するのがよさそう。
  • 群馬は相変わらず路面状況が良くないところがある。轍が大きかったりなど。注意が必要。今回は3連休中日ということもあってか、商用車(トラックやダンプ)が少なかったので走りやすかった。
  • 結果、11時間40分 で認定。

その他

  • G-SHOCKを忘れた。持ち物リストに追加。PCストップをタイム・コントロールは必須。
  • 今回もレンタカーで出動。割引券を忘れて10,000円弱。2時半ぐらいに家を出てちょうどよかった。往復で230kmほどだが、東京外環から関越に入れるので快適。渋滞にだけは気をつけたい。夜はむしろ温泉にでもゆっくりつかって、遅めに出るほうがよいかも。

コース