eTrex30xにRideWithGPSのGPXファイルをインポートするとルートが途切れてしまうときの対処法
RideWithGPSのルートがインポートできない
ルートラボの2020年3月終了を前にして、後継サービスはRideWithGPS(以下RWG)一択なわけで、それを見越して2019年下期のブルベからはRWGの本格運用を開始したところ、RWGからダウンロードしたGPXファイルがeTrex30xにうまくインポートできない、という事象が発生しました。
もう少し正確に表現すると、インポートはできるし、エラーも表示されないのですが、例えば200kmのルートを地図に表記すると、なぜか120kmまでしかルート表記されません。途切れてしまっているわけです。ファイルが壊れているのかと思ってEdge800で試すと200kmフルに認識されていて、???となります。
距離制限なのか、と判断して、試しに120kmルートをインポートしてみると、今度は90kmまでしかルート表記されない、という事象が発生して泥沼化します。事実これが解決できず、BRM1026日置600の実走時には6つ近いGPXファイルを作るハメになってしまい、大変苦労しました。
そんなことをツイートしていたら、聡明なフォロワーさんに以下のエントリーを教えていただきました。
解決に向けて
原因はeTrex30xではGPXファイルに含まれるトラックポイントデータの読み込み上限が10,000であることでした。いったいなんだトラックポイントデータって。調べてみると、
なるほどなるほど。
試しにRWGからBRM1026日置600のGPXファイルをダウンロードしてテキストエディタで展開してみると、、、56,000行ありました。
トラックポイントデータはこのような3行で構成されているみたいなので、約18,700トラックポイント。eTrex30xの上限は10,000。8,700はインポートできないわけですから、逆に300km前後までならインポートできる、ということでしょうか。
eTrex30xに転送して試してみましょう。
おお、読み通り。308kmまで認識されてます。
これをうまく上限に収まるようにトラックポイントを削減できればeTrex30xでもロングコースでも読み込むことができるわけですね。
ここからの手順は多足の草鞋様のサイトにも掲載されている内容と重複しますが、備忘録的に残しておきたいと思います。ちなみにMacで試してます。
手順
- トラックポイントの削減にはGaminの「BaseCamp」を使います。MacではAppストアからDLできます。このへんは普段どおりで。
- BaseCampにさきほどのGPXファイルをインポートします。ファイル→新しいリスト→適当なファイル名を入れて先にリストを作ります。インポート先のリストを指定しないとインポートがグレーアウトしたまま有効になりません。何気にハマりました。
- ファイル → 「リスト名」にインポート→インポートしたいGPXファイルを選択します。
- インポートするとこのようにルートが表記されます。いまPCとeTrex30xは接続していないのでGarminデバイスは空欄になってます。
- 地図上のルートをダブルクリックするとこのようにコース概要が表示されます。
- 先ほどと同じポイント数です。そしたら左下にある歯車アイコンをクリック→トラックのフィルタリングを選択します。最大ポイント数を9999にしてOK
- 一瞬でコンバートしてくれます。
- トラックポイント数が3583まで減っています。上限10,000を大幅に下回りました。両者を見比べてみます。確かにポイント数が少なくなったぶんカクカクしてますが、実用に問題はなさそうです。よし、これでインポートしてみます。「転送」→ルートを選択→デバイスに転送でOK
- おおお!eTrex30xでもフルルート表示できました!
最後に
eTrex30xを自転車用として使うには、このようにひと手間かかってしまいます。素直にEdge使えばいいんじゃん、と自分でも思います。しかし単三電池で駆動できるという安心感は何者にも代え難い利点だと思ってます。バッテリー切れを心配することがありません。国内であれば全国どこでも入手できますし、外部給電しなくて良いので天候を気にする必要がありません。GPS性能も正確です。
この方法が簡便で助かりました。回避方法があっても労力ハンパなければ実用できませんし・・・これでRWGに世代交代しても使っていけそうです。実走に耐えうるかは、Festive500で試走してみたいと思います!
最後に情報公開、共有いただいた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。